好奇心

テル・ボルフは、逮邦諸州の芸術の中心地から離れた
ディフェンテルで画家として仕事をしていたにもかか
わらず、同時代で最も洗練された風俗画のいくつかを
描いた。テル・ボルフは、優雅でこの上なく上品な様式
の中に、材質感や光に触れた面の微妙な描写に驚く
べき技量を示している。しばしば彼の傑作では、
ここでみられるように、人目を避けたプライヴァシーが描
かれ、さりげないウィットが織り込まれている。
この作品は１６６０年頃の作とされている。