28日付の「へラルド朝日」紙には、これまで鳥インフル
工ンザによる犠牲者が最も多かったべトナムで患者の治療に
あたっているジ工レミー・フアラー博士((Jeremy Farrar
の見解が紹介されでいる。フアラー博士によると、97)
という犠牲者数は最近のものだが、1997年以降の犠牲発
数を合計すると「186人」だという。博士をこれをfた:
た186人Jと表現する。なぜならこの数字は、アジアの恒
十偏羽もの鳥が何百万人もの人聞と接触したすえに出た感盆
者の数だからだ。この確率を考えると、今回のウイルスが“種
の垣根“を越えて人間同士の間に広がる可能性は極めて小さ
いという。つまり、フアラー博士は、この鳥インフルエンザ
のウイルス爪人間に感染する形に変異することは大変むす
かしいと見るのだ。また、もし仮にこの困難な-種の壁を
ウイルスが超えることができたとしても、その変異によって、
Alこ対する毒性は弱まっている可能性があるというのだ。
今回の強毒性の鳥インフル工ンザによる犠牲者は、1鳥の
インフルエン切が人へ感染したもので、人から人へ感染す
る「人のインフル工ン列に変異したウイルスはまだ見つかっ
ていない。そして「f鳥のインフル工ンザ」の人に対する致
死率は、高く見積もっても1100万分の97J―っまり、
0.01%未満である。だから、「鳥のインフル工ンザ」に留
まっているかぎりは、このウイルスは工イズやマラリヤより
恐ろしいわけではない。問題はひとえにウイルスの「変異」
の可能性による。フアラー博士が言うには、過去において大
量の人がインフルエンザの犠牲になったケースは、先に触れ
た1918年のスべイン風邪だけであり、これは人類の歴史
上きわめて特異な一回きりの出来事だったかもしれない、
いうのである。
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