オリーヴの木の間 の遊歩道

多くの画家たちを魅きつけた地中海沿岸の風光
コリュールで描かれた(オリーヴの木の間
の遊歩道）は、マティスの最も早い時期の作品のひとつで、
つで、フオーヴの特色を最も強く示す作である.当時
ともにフランス南部に住んでいた年上の同時代人ポウ
ル・シニャックとアンリ■エドモン・クロッスの作品

に示唆を受け、マティスは、フォーヴ派の人々に好ま
れた震えるような不自然な色彩をここに過用した.画
家は、コリュールの太隅がふりそそぐ風.に大きな霊
感を受け、友人である画家マンカンに【魅力ある眺
めJに満ちzいると’き送った。完成11まもな(、こ
の絵はガートルードおよびレオ・スタインが購入した。

聖母子像

玉座の聖母子の彫像は、これが制作されたオーヴェル
ニュ地方で非常に好まれた.神の母としての聖母マリアは、
「聖なる知患の玉座」をもあらわt。今はない
が、かつてはキリストが持っていた巻物あるいは盲物
は、神の世界にわたって知臓を授けることを金徴して
いた。こうした抽象的な観念を伝えるためにも、この
(金は厳粛な正面性を保ち、姿勢や衣服のひだは様式化され、
形式化されたシンメトリカルな構成となる必要があった。

聖杯

この聖賛式の杯は装飾が少ないのが特徴で、台の周囲に刻まれた銘文から、修道士べルティヌスの1222年の作品であることがわかる。べルティヌスの身元がわからないため、制作地は特定できないが、動物と葉飾りの組み合わせから、13世紀初頭のモザン派の美術に精通していたことがうかがえる。