米大統領選で民主党候補指名を確実にしたクリントン前国務長官が長官在任中の公務に私用メールを使っていた問題で、リンチ米司法長官は6日、クリントン氏を訴追しないとする声明を発表した。
これにより連邦捜査局(FBI)が進めてきた捜査は終結する。
リンチ氏はこれに先立ち、FBIのコミー長官と会談。コミー氏は5日の記者会見で、クリントン氏が意図的に違法行為をした証拠が見つからないとして訴追を求めないと述べており、リンチ氏は声明で「捜査を終結し、捜査の対象となったいずれの個人も訴追しない」との勧告を受け入れたと明らかにした。
クリントン氏は訴追を逃れることになった。だが、共和党候補指名を確定した不動産王、トランプ氏は「不正だ」としてクリントン氏を引き続き追及しており、11月の本選に向けた争点の一つとなりそうだ。
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