アブラハム・ディーペンべックの名を挙げている

さらに原文は当の素描家として、ブークホルストとしばしば共同制作していたフランドルの画家、アブラハム・ディーペンべックの名を挙げている。

だがその後の推論の成り行きでは、この素描はファン・ダザクの絵を模写しているのではなく、ブークホルストの自画像なのであり、この素描に従って仕上げられた絵画は、ブークホルスト自身の手に成るか、あるいは、ディーべンべックの手に成るものだ(後者の場合だと、当の記載幹は素描家と画家を取り違えていたど言うことになろう)と言われている。

完成した幾っかの絵画に利用した

異なった品種の犬たちそれぞれに特有の生々した動きを示す的確な特性描写は、生きたモデルを前にして描いていることを文句なしに明らかにしてくれる。一般的にこうした自然習作というものは、これとは異なり、直接にモデルに則して迅速に仕上げることのできる線描の形式で描かれることが多いのであるが。

画面が同じ大きさで、恐らく同時に成立したと思われる、これと対をなす作品は、猿、猫、馬、驢馬を描いている。ブリューゲルは2点のスケッチでの動物の習作を、完成した幾っかの絵画に利用した。

高速鉄道だけではなかった！

2016年9月7日、参考消息網は、自国での中国の影響力拡大を指摘するインドネシア紙ジャカルタ・ポストの記事を紹介した。

同紙によると、インドネシア政府はアリババグループ（阿里巴巴）創業者のジャック・マー（馬雲）氏を電子商取引業界の発展に向け設立した委員会の顧問として招いた。アリババは中国のネット通販最大手。20カ国・地域（G20）開催地となった浙江省杭州市のアリババ本部を視察したインドネシアのジョコ大統領は「アリババの力を借りてインドネシアのPRを強化したい。こうすることで中国人観光客1000万人誘致が実現できる」と語った。

近年、中国はインドネシアでの影響力を強めており、昨年の高速鉄道建設をめぐる日中の受注競争では中国に軍配が上がった。また、インドネシアは今年に入り、中国の投資家からの疑問に対応するための部署を設置。電力分野でも中国企業の参入が見込まれている。現地の商工業団体幹部は「中国はわが国にとって最大の貿易パートナー。特に電子商取引、金融では強大なイノベーション力を持っている」と話し、中国との関係強化に期待を示した。